2011年6月30日木曜日

「いま」を在るがままに受け入れる・・・人生は永遠にうつり変わるもの

人生には、たくさんのものが自分のもとに集まり、豊かになる上昇のサイクルもあれば、ものが衰え、失われていく、下降のサイクルもあります。
下降のサイクルの時には、新しいものが誕生するスペースを作るために、あるいは変容がおこるために、ものを手放さなければなりません。
その時点で、ものに執着し、状況に抵抗すると、人生の流れにさからっていることになり、苦しみが生まれます。

下降のサイクルは、意識の進化のためには不可欠です。
人はなにかで徹底的に敗北を察するか、極度の喪失か痛みを経験しなければ、魂の世界に引き寄せられないからです。
また、ほかならぬ、成功が、本人にむなしさをもたらし、結果的に敗北に転じてしまうこともあるでしょう。
あらゆる成功は失敗を内包し、あらゆる失敗は成功を内包しているのです。
この世では、もしくは「かたちある世界」では、誰もが「敗北」します。
成功はみんな、いずれ無二きするものです。
かたちあるものは、すべて生々流転の宿命に在るからです。

なにかを実現させたり、創造したりすることを楽しむのが、悪いわけではありません。
かたちあるもので自分を定義づけることや、自分の存在価値を与える目的でなにかを求めることが、間違いの始まりなのです。
出来事やものは、人生ではありません。
あくまでも「人生の状況」にすぎません。

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「超シンプルなさとり方」より

明日も引き続き、人生はうつり変わるもの・・・について書きます。

ー仁美ー

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