2011年7月25日月曜日

「手放すこと」の知恵

わたしたちが、どんな未来を歩むのか決定する中心的な要素は、「いま、この瞬間」の意識の質です。
それゆえ、ポジティブな変化をもたらすために、わたしたちにできる一番重要なことは、「手放すこと」に比べたら、行動そのものは二次的です。
「手放すこと」をしていない意識からは、真にポジティブな行動は生まれません。

ある人たちにとっては、「手放すこと」は、試練に対する「敗北」「あきらめ」、「挫折」、「無気力」などを意味し、消極的な態度に聞こえるかもしれません。
しかし、ほんとうの「手放すこと」は、まったく別のものです。
なにもせずに、受け身の姿勢で、自分がおかれた状態に耐えることではありません。
計画を立て、積極的に行動を起こすことを、放棄するわけでもありません。

「手放すこと」は、人生の流れに逆らうよりは、それに身を任せるという、シンプルでありながら、とても奥の深い「知恵」なのです。
人生の流れを実感できる場所は、「いま、この瞬間」しかありません。
「手放すこと」は、「いま、この瞬間」を、なんの不安も抱かずに、無条件に受け入れることです。
「すでにそうであるもの」に対する心の抵抗を、捨て去ることです。
「心の抵抗」とは、思考の決めつけやネガティブな感情によって、「すでにそうであるもの」を否定することです。
物事が思いどおりにいかない時、「こうでなければならない」という自分の要求や期待と事実の間にギャップがある時に、この傾向は特に顕著になります。
これが、「痛みをこしらえるギャップ」です。
長年生きていれば、「思いどおりにならないこと」にもちょくちょくでくわすことは、もうご存知でしょう。痛みや悲しみをこしらえたくなかったら、そういう時にこそ、「手放すこと」を実践してください。
「すでにそうであるもの」を受け入れたとたん、思考から解放され、「大いなる存在」につながることができます。

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「超シンプルなさとり方」より

あすも引き続き「手放すこと」の知恵・・・について書きます。

ー仁美ー


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