それでは、「手放すこと」ができる、次のチャンスについてお話しましょう。
外界の状況が受けいれられないのなら、せめて内面にあるものを受けいれてください。
つまり、心の苦しみには抵抗しないことです。
心の苦しみを、あるがままにほうっておきましょう。
悲嘆、絶望、恐れ、孤独など、苦しみが、どのような形で、現れようとも、それをありのままに受けいれるのです。
レッテル張りをせずに、観察するのです。
苦しみの感情を、そのまま抱きしめてあげなさい。
そうすれば、「手放すこと」によって、深い苦しみが深い平和に変わるという、軌跡が起こります。
ただし、痛みが余りにも深いときには、「抵抗するな」「手放しなさい」と、どんなに自分に言い聞かせても、、空回りしてしまいます。
そんな時は、「手放すこと」を、しばらくのあいだ忘れましょう。
人間というものは、痛みが極端なときは、それを受けいれようとするよりは、そこから逃げ出そうとしてしまうからです。
自分の感情と向き合うことを、恐がってしまうのです。
しかし、痛みを退けたところで、逃げ場はなく、解決策にはなりません。
にせの逃げ場なら、仕事、酒、麻薬、怒り、八つ当たり、抑圧など、数多くあります。
けれども、これらに走っても、痛みから解放されません。
痛みをきちんと観察しないかぎり、痛みは軽減されないのです。
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「超シンプルなさとり方」より
明日も引き続き、苦しみを平和に変える方法・・・について書きます。
ー仁美ー
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