2011年5月31日火曜日

「いまに在る」と、万物の美が見えてくる

自然の美しさ、神聖さに気づくためには、「いまに在る」ことが、必須条件です。
すっきりと空が澄み渡った夜に、
広大な宇宙を見上げ、その荘厳な静けさと果てしなさに対して、
畏敬の念を抱いたことはありませんか。

山奥深くの渓流のせせらぎに、心のそこから耳を傾けたことはありませんか?

静かな夏の夕暮れ時に、つぐみのさえずりに聞き入ったことはありませんか?

心がじっとしていなければ、自然の美に見せられることはありません。
これまで培ってきた知識はもちろん、過去と未来にまつわる問題を、
しばらくのあいだ、わきにのけておく必要があるからです。
さもないと、何かを見ていながら、ほんとうは見ておらず、
何かを聞いていながら、ほんとうは聞いていない状態になるからです。

ほんとうにものをみて、聞くためには、完全に「いまに在る」ことが不可欠です。

表面的な美の奥に、それを超越した「なにか」が存在します。
それは、内に秘められていて、筆舌に尽くしがたく、神聖で、本質的なものです。
ほんとうの美に気づくときには、このうちなる本質の輝きが、外郭を投下して見えてくるのです。

わたしたちが「いまに在る」時だけ、万物は「本当の姿」を明かします。

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「超シンプルなさとり方」より

明日は、「完全意識」ななろう・・・・ということについて書きます。

ー仁美ー

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