2011年6月27日月曜日

「わたし自身」との関係を築くこと

さとりをひらいているか、いないかにかかわらず、わたしたちは、男性か女性のいずれかであり、「かたち」のレベルでは不完全です。
わたしたちは、いわば「一個のりんごの半分」です。
意識レベルがどんないに高くても、かたちのうえで不完全であることが、「異性に惹かれる」というかたちであらわれます。
しかし、「大いなる存在」にしっかりつながった人は、この異性に対する「引力」を、人生の中心ではなく、表面的な部分で感じるものです。

ただし、これは、さとりをひらいた人が、パートナーを含め、人とのつきあい方があさくなるという意味ではありません。
逆に、さとりをひらいていなければ、人と深く交流するということはできないのです。
わたしたちは、「大いなる存在」を起点にしてはじめて、かたちというヴェールの奥の真実を認識できるからですs。

「大いなる存在」の次元では、男性と女性はひとつです。
さとりをひらいても、「かたち」としてのわたしたちは、なにかを必要とするかもしれませんが、「大いなる存在」は、なにも必要としません。
「大いなる存在」はすでに完全無欠です。もし、うまい具合に、自分の必要が満たされることがあったら、それはそれで結構ですが、必要が満たされるか否かは、さとりをひらいた人の心の状態に、なんら影響を及ぼしません。

たとえば、パートナーがいない場合、表面的には「不完全」という感覚を持っているかもしれませんが、内面では100パーセント満たされ、平和な状態に在るものです。
ひとりでいる時に、自分自身と一緒にいて心地よくない人は、自分の不安をおおいかくすために、人とのつながりを求めるようになります。
そうすると、交流するうちに、不安がなんらかのかたちで表面化してきます。
しかも、それを相手のせいにしがちなものです。

ほんとうに必要なことは、「いま、この瞬間」を、心から受け入れるとことです。
それだけなのです。
そうすれば、自分がいる「いま」と「ここ」に心地よさを覚え、ありのままの自分でいることも、気持ちよく思えるはずです。

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「超シンプルなさとり方」より

明日も引き続き、「わたし自身」との関係を築くこと・・・について書きます。

ー仁美ー




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