人生に抵抗せずに生きると、優美で、朗らかで、平和な心境でいられます。
この心境は、状況の良し悪しに翻弄されません。
逆説のように思えるかもしれませんが、かたちあるものに執着しなくなったとたんに、「かたちある世界」の状況が、好転することがただあります。
幸福に在るために必要だと思いこんでいたもの、人、状況にしがみつかなくなったとたん、奮闘や努力なしに、それが、スムーズにやってくるのです。
それがやってきた時には、存分に楽しみ、享受すればいいのです。
もちろん、状況にはすべてサイクルがありますから、それもやがては去っていくでしょう。
しかし、執着のない心境にいるかぎり、失うことへの恐れもありません。
人生は安らぎとともに、ゆるやかに流れていきます。
物質界をよりどころにした幸福には、深遠さがありません。
無抵抗の境地に達した時に、「大いなる存在」とひとつになる喜びと、鮮烈な平和の心境に比べれば、それは、その影のようなものです。
「大いなる存在」とひとつになると、二元性の思考を超越でき、ものへの執着から自由になれます。
たとえ周囲の世界が、ことごとく壊れ、くだけ散ったとしても、心の奥ではゆるぎない、深い平和を感じていることでしょう。
幸福ではないかもしれませんが、それでも平和ではいられるのです。
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「超シンプルなさとり方」より
明日は、ネガテイブ性を利用することと、手放すこと・・・について書きます。
ー仁美ー
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