思考から解放されている人は、深い海にたとえられます。
この人にとっても、外界の状況や出来事は、すべて湖の水面上のことでしかありません。
水面は、四季の移り変わりによって、静かなときもあれば、荒れ模様のときもあります。
しかし、深いところでは、湖はいつも平穏です。
その人は、水面だけでなく、湖全体であり、微動だにしない深部とつながっています。
思考が解放されている人は、どんな変化にも、しがみついたり、抵抗したりしません。
水面上の変化は、湖の深部の平和に、なんら影響を及ぼしません。
永遠に変わることも、滅びることもない、時間を超越した「大いなる存在」に安住しているからです。
絶え間なく変化するかたちの世界に、幸福を求めてよりかかったりはしません。
かたちあるものは、すきなだけ楽しみ、遊んでいいのです。
新しいものを創造し、その美を堪能するのも結構です。
でも、それにしがみつくことはしません。
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「超シンプルなさとり方」より
明日も引き続き「憐れみ」とはなにか?・・・についてかきます。
ー仁美ー
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