災難が振りかかってきた時、または、途方もなく「まずいこと」が起こったと時は、その出来事には別の側面があることに気づきましょう。
出来事とは、病気、からだが不自由になること、家、財産、社会的地位を失うこと、親しい人との別離、愛する人の苦しみや死、自分の死期が迫っているなど、さまざまです。
そんな時には、悲観にくれるのではなく、「自分は素晴らしいことの、ほんの一歩手前にいるのだ」ということに気づきましょう。
なぜなら、痛みと苦しみという「卑金属」を「黄金」に変える、錬金術的な変化を起こす、一歩手前にいるからです。
その一歩は「手放すこと」と呼ばれているステップです。
前述の状況にある人が、幸福であるとは、もちろん言いません。
おそらく、幸福ではないのでしょう。
しかし「手放すこと」をすれば、恐れと痛みは、内奥にある「大いなる存在」からわき上がる「心の平安」へと、変わってしまいます。
これが、「人智の及ばない神の平和」です。
これに比べれば、幸福などは、とても薄っぺらなものです。
「心の平安」は、内側の深いレベルで感じられるものであり、思考のレベルで捕らえられるものではありません。
この境地にあるとき、「わたしを破壊することはできない。
わたしは不滅だ」と知ります。
これは、信じる、信じないという概念ではなく、証明する必要のない確固たる真実です。
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「超シンプルなさとり方」より
明日は、苦しみを平和に変える方法・・・について書きます。
ー仁美ー
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