2011年9月19日月曜日

感情の正体とは?

ここでいう、「思考」という言葉は、考える活動以上のことを意味しています。
無意味なリアクションのパターンや、感情も含んでいるのです。
感情は心と体の接接点から発せられています。
つまり、思考の状態に応じた、体の反応なのです。
思考の状態が、体に対して、鏡のように映し出されたもの、と言えばわかりやすいでしょうか?
好き嫌いを言う、判断を下す、解釈をするなどの思考活動を、「本当の自分」とみなしているほど、感情エネルギーの消費量は、大きくなります。
これは、どれだけ自分が「思考の見張り」をおこたり、「いま、この瞬間」を生きていないかを知る目安にもなります。
自分の感情に鈍感な人や,感情を無視している人は、それを病気のかたちで現実化してしまい、感情を体のレベルで自覚するはめになります。
自分の感情を知るのが難しいなら、体の内面にある「エネルギーの場」に、意識を集中させましょう。
からだを内面から感じるのです。
これで自分の感情を知ることができるはずです。
自分の思考の状態を、本当に知りたいと望んでいる時には、からだはきちんと、正確な感情をフィードバックしてくれるものです。
からだの内面にある感情を、正面からまっすぐに見据えましょう。
むしろ、「感じとる」、と表現したほうが、ニュアンスがうまく伝わるかもしれません。
思考と感情の間に、あきらかにギャップがあるならば、思考が「ウソ」で、感情が本物です。
感情は、その人の人間性を表す真実だというわけではありませんが、それでも、その時点での「本音」であることは確かだからです。

潜在意識の活動を、全て自覚できる人は、あまり多くはいないかもしれません。
しかし、自覚されない潜在意識の活動は、かならず感情というかたちで、からだに反映されます。
そこで、はじめて、潜在意識の活動に気づくのです。
感情の観察の仕方も、基本的には、すでにご説明した「思考を客観的にながめる方法」と、同じ要領です。
唯一の違いと言えば、思考活動が頭の中で行われているのに対し、感情はからだの多くの部分と密接に結びついているために、主に体で感じられることです。
くれぐれも、感情に踊らされないよう、注意してください。
感情は、あるがままにほうっておきましょう。
そうすれば、感情そのものになってしまうことはなく、「感情を観察する人」ななれるのです。これができるようになると、あなたの内面の無意識なものは、すべて意識のの光に照らされ、明るみに出るようになることでしょう。

「いま、この瞬間」、わたしの心で、なにが起こっているだろうか?
このように、自問する習慣をつけましょう。
この質問が、あなたを、適切な方向へと導いてくれるはずです。
ただし、内面で起こっていることを、あれこれ分析しないでください。

観察するだけです。
感情に、意識を集中させるのです。
感情のエネルギーを、感じましょう。
もしも、感情が見つからないのなら、からだの内側の、もっと深いところを意識しましょう。
そこが、「大いなる存在」への入り口なのです。

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「超シンプルなさとり方」より

明日は、恐れの正体・・・について書きます。

―仁美=

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