「中毒的な人間関係」を「ほんとうの愛」に変える

「すでにそうであるもの」を受けいれると、思考に支配されることはなくなります。
しかも、そうすることで、愛、喜び、平和が存在できるスペースを、つくっているのです。
すると、わたしたちはまず、自分自身に対する決めつけをやめます。
つぎに、パートナーに対する決めつけをやめます。
機能不全の恋愛関係を変化させる一番の触媒は、パートナーに対して、なんの決めつけもせず、相手のどんなところも変えようとせずに、ありのままを受けいれることです。
これが、人間関係からエゴ的意識を取りのぞく方法です。
この時点で、「思考のゲーム」も「中毒的なしがみつき」も、すべて終わります。
被害者もいなくなり、とがめる人も、とがめられる人もいません。
相手の無意識状態に、引きずりこまれてしまうこともありません。
すると、カップルの関係は、愛に包まれながらも、パートナーと別離しているか、パートナーも一緒に「いま」に在り、「多いなる存在」につながっているかの、どちらかへと変化するのです。
「そんなに単純なら、苦労はしないよ。」こんな声が聞こえてきそうです。
しかし、実は、それくらい単純なことなのです！

「大いなる存在」が、愛なのです。
愛は、外界にあるのではありません。
それは、わたしたちの内側の、奥深くにあります。
わたしたちは、絶対に、愛を失うことはありません。
愛が、わたしたちのもとを去ることもありません。
愛は自分以外の誰か、外界のなにかに依存しません。
わたしたちが「いまに在る」とき、「かたちと時間を超越した『大いなる存在』が、『ほんとうの自分』なのだ！」とかんじることができます。
それと同時に、すべての人間、すべての創造物の根底にある、「共通に生命」を感じることができます。「独立したかたち」というヴェールの奥を、見通すことができるのです。
これが、「ほんとうの愛」なのです。

思考とひとつになる習性から完全に脱却しないかぎり、あるいは、「いまに在る」レベルが、ペインボディを溶かしてしまえるほど強くないかぎり、ほんとうの愛を育むことはできません。

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「超シンプルなさとり方」より

明日は、人間関係はさとりをひらくチャンス・・・について書きます。

ー仁美ー

追伸
わたしたちが、自分だと思っていたが、実は、それは「エゴだった」ものに気づき、意識をそこから「大いなる存在」からあふれてくるものに移していくと、心の中は、実に、穏やかで、感謝と喜びにあふれ、物事の判断能力、処理能力もアップしてきます。